第二章:もう一つの大失恋

謎のモテキ到来

私がAさんと別れて、
数年が経った頃。

私はしばらくの間、
フリーでした。

私の『理想そのもの』といえる
Aさんと付き合っただけに、
他の女性と比べるとどうしても
付き合うという気になれませんでした。

・・・というと上から目線で
非常に申し訳ないのですが、
なぜか私はモテ期に突入していたのです。

一応言っておきますが、私の見た目は
大目に見ても『中の下』くらいだと思います。

にもかかわらず、

知り合いを通じて知らない女性から
連絡先は聞かれるわ、
(どこで俺を知ったんだ?)

買い物中に全く知らない女性から
連絡先を聞かれるわ、
(俺を買いたいってか?)

知り合いの彼女に告白されるわ、
(別れてから来いや!)

そんなことがある時期に立て続けに起こりました。

当時は復縁の知識なんてありませんでしたが、
「自分磨き」をしていたのでその影響だと思います。

復縁を目指していて自分磨きを頑張っていると、
モテ期が来るのは『復縁あるある』です。

中の下の私でもそうですから、
ぜひお試しを(笑)

ただ、どうしてもその女性たちと
Aさんを比べてしまい、Aさんへの気持ちを
引きずっていた私は恋人を作る気には
どうしてもなれませんでした。

とは言っても、
私にも寂しさはありました。

そして、少し付き合ってみて、

「なんか違うなぁ」と別れを繰り返す…

ということを繰り返していた、
そんな時期に出会ったのが、
2つ目の忘れられない大失恋の相手、
Sさんという女性です。

「あ、この子可愛いな」

最初は例にもれず見た目からでした。

残念ながら男はそういう生き物です。

いや、少なくとも私はそういう男です(笑)

ただ、私にとってSさんは
『可愛い妹のような存在』で
付き合うことになるとは
全然思っていませんでした。

私の中でAさんは絶対的な理想像となって、
私の心の中に君臨していたのです。

1人の寂しさというものは
もちろんあるものの、

それと同時に、
「この寂しさはAさん以上の人に
出会わない限り晴れないだろう」
とも感じていました。

それでも、Sさんからの猛アタックの末、
「ちょっとこの子といると楽しいなぁ」
と惹かれ始め、付き合うことになりました。

まさかこの恋愛が私の人生に
大きな影響を与えるとは夢にも
思っていませんでした。

スーパーヘビー級の恋(閲覧注意)

※あおりではなく、この先、
ショッキングな文章がありますので
読む方は本当に自己責任でお願いします。

Sさんと付き合ってしばらくの間、
私たちは普通のカップルのように、
普通の幸せな日々を送っていました。

ドライブをしたり、
カラオケに行ったり、
彼女の手料理を食べたり、
クリスマスを一緒に過ごしたり。

しかし、私は彼女の笑顔に何か
影のようなものを感じていました。

ある日、私が彼女の部屋に遊びに
行った夜の事です。

Sさんは何故か部屋の明かりを
つけないまま携帯を見つめていました。

携帯電話の明かりに照らされた
彼女の顔には涙が流れていました。

自分をアピールするわけじゃありませんが、
私は浮気を一度もしたことがないので
(今のところは・・・です)

彼女を泣かすようなやましいことは
何もありませんでした。

となれば何かあったとしか
考えられません。

理由を尋ねると彼女は何も言わずに、
あるウェブサイトにアップされた画像を
恐る恐るわたしに見せました。

それは、黒い袋に入れられる直前の
中絶した赤ん坊の写真でした。
(気分を悪くされた方はすみません)

実は彼女には数年前に当時の彼氏との間に
命を授かったもののやむをえない事情で
中絶した過去がありました。

その経験は彼女の心に深い傷を
残していたのです。

私はそれを風のうわさで知っていましたし、
本人からも過去を打ち明けられた上で
付き合うことを決めたのですが、

いざその画像で現実を突きつけられると、
(あぁ、これはキツいだろうな・・・)
と彼女にかける言葉もみつかりませんでした。

生まれてくるはずだった命への罪の意識。

自分たちがしてしまったことの後悔。

私との日々の中で薄れて始めていた
それらの感情をその画像によって
一気に思い出したのかもしれません。

「一番かわいそうなのは、赤ちゃんじゃないか」
「それだけのことをしたんだから
本人が苦しもうが自業自得でしょ」

という意見もあると思います。

別に擁護するわけではありませんが、
そんな当たり前のことは本人が
一番わかっているのです。

「一生、罪を背負って生きろ」
なんて私は全く思いませんが、

同じような経験をしても反省の色も
見られない猿のような奴らがいるのも確かです。

でも、少なくとも彼女自身は
本当に苦しんでいました。

本人たちの若気の至りで
そういう結果を選んだこと。

それがいかに軽はずみな行動で、
無責任だったかを彼女は十分理解していました。

だからこそ本人が苦しいのは当然でも、
私は放ってはおけませんでした。
(元カレに罪の意識があるかは知りませんが)

しかし、重い話であることは変わりません。

私はSさんにかける言葉が
何一つ出てきませんでした。

情けないですが、ただSさんを抱き寄せ
彼女の涙が止まるのを待つだけで
精一杯でした。

彼女が落ち着くのを待っている間、
私の頭の中にはいろんな考えが
浮かんでは消えていきました。

(誰だこんなクソサイト作った偽善者は!)

(いやそれよりも俺はどうするのが正しいんだ?)

(正直ここまでキツイとは思わなかったな)

(つうかなんで俺が前の彼氏の
尻拭いしなきゃいけねんだよ)

(待て待て。一番つらいのは彼女だ)

(俺がしっかりしなきゃダメだろ)

正直私はかなり混乱していました。

実際に同じ立場になればわかりますが
自分とかかわりのない過去の話にしては、
本当に『重すぎる話』ですからね。

綺麗ごとなんて一切出てきません。

そんな思考のループの中、
私はこう感じました。

「だからって、彼女が幸せになって
いけない理由にはならない」と。

私がそう思えたのは、彼女が彼女なりに、
過去の出来事に後悔し、反省しているのが
伝わってきたからです。

私は小さいころからおばあちゃん子で、
戦時中に2人のわが子を失ったおばあちゃんは
まだ幼い私に命の大切さを何度も言い聞かせて
くれました。

そのため、本来の私はこういった
「命を大切にしない話」に対して、
非常に嫌悪感を抱く人間だったのです。

もしも彼女が反省の素振りもなく
毎日ヘラヘラと暮らしている人間だったら、
私は彼女とは付き合えなかったでしょう。

でも彼女は違いました。

だからこそ、

「俺の役目は、彼女を幸せにすることだ」

私は本気でそう思いました。

実は私は何度か幽霊を見たことはあるものの、
生まれ変わりとかは信じていません。

しかし、この時ばかりは
画像の強烈さもあって、
正直ビビっていました。

それでも目の前の泣いている彼女を
救うためにはそうも言ってられません。

「守ってあげたい」
と心から思いました。

なんか活字にするとクサくなるのですが、
復縁したいほど大好きな人と出会えた
あなたならこの気持ちは理解できるはずです。

これからの自分と彼女のことを考え、
ビビっている自分を奮い立たせるために
天国にいるであろう赤ちゃんにこう念じました。

「俺と彼女がもう少し早く出会っていれば、
あなたもこの世に生まれてこれたかもしれません。

本当にごめんなさい。

おそらく彼女を恨みたい気持ちも
あることでしょう。

でも恨みを晴らすために何かしようとしているなら、
俺はそれを払いのけて彼女を守ります。

どうしても何かしたいときは、
俺の方に来てください。

それで気が済んだら今度は
俺と彼女のところに生まれてきてください」

はたから見れば完璧にイタイ奴ですが
当時は本気でそう思いました。

もちろん、実際に私に何かあっても、
払いのける術はありませんでしたが・・・

ただ一つ言えることは、
それから彼女と別れるまでの間、
そういう現象は一度もなかったということです。

そう・・・

こんな壮大な決意をしたにも拘わらず、
3年後に別れたのです(笑)

ただ、私にとってそれからの3年間は、
「精一杯、彼女を愛したんだ」と胸を張れる、
私の人生の宝ものとなりました。

絶対に彼女を幸せにしよう

それまでの私の恋愛は、
好きな気持ちさえあればOKの
わたあめのようなフワフワしたものでした。

それはそれで幸せなものですが、
Sさんとの恋愛はそれだけでは
ありませんでした。

今思えば・・・ですが、
「守るべき存在」というものを
私が初めて意識した時期だったのかもしれません。

「この子を絶対に幸せにしよう」と決意した
例の夜からしばらくは辛い日々でした。

正直、元カレの話なんて聞いても
私になんのメリットもないし、
いろいろ当時の事とか想像しちゃうし、

幸せだった日々を壊された気がして
私は腹も立っていました。

ですが、この際自分の事は結構どうでもよくて、
「苦しんでいる彼女を助けなくては!」
という思いの方が強かった気がします。

それだけに彼女が笑顔を見せてくれると、
本当にうれしかったのを覚えています。

彼女を救うつもりが、いつの間にか、
その笑顔に救われている自分がいました。

そうして私たちの絆は深まり、
徐々に彼女は出会った頃の明るさを
取り戻し始めました。

それは、決して過去を忘れたのではなく、
過去との向き合い方を彼女なりに
見つけたのだと思います。

彼女が笑顔でいてくれることに、
私は本当に幸せを感じていました。

彼女の性格が表れているような
盛り付けのきれいな美味しい手料理。

ソファで一緒に横になって見るテレビ。

休日のドライブやお決まりのカラオケ。

ゲームに熱中する私を
横で一生懸命に応援する彼女。

私が仕事でしんどいことがあって
弱気になったときも彼女は支えてくれました。

Sさんは本当に私を大切にしてくれましたし、
どんな時でもそばにいて私を助けてくれました。

「この子なら、自分は幸せになれるかもしれない」

そう素直に思わせてくれた素晴らしい人でした。

そんな彼女を、私は幸せにしたいと真剣でした。
それを行動、態度で表そうと努力しましたし、

クサい言い方かもしれませんが、
彼女が笑顔を見るために思い出すだけで
顔が赤くなるような下らないこともしました(照)

しかし、そんな日々から一年が経つころ。

またまた試練がおとずれました。

ガタガタに狂い始めた歯車

そんな幸せな日々の中で私には
1つのモヤモヤがありました。

それはAさんの存在です。

もちろん連絡も取っていませんし、
他の女性とも浮気はしていません。

しかし、どんなに2人で楽しく過ごしても、
ふと1人になると、私の中には悔しいぐらいに
Aさんの存在がありました。

Sさんの立場で考えたら、
本当に頭に来ることです。

目の前のSさんが大切なのは
嘘ではないんです。

当時の私の心の中にあったのは

「もうAさんと会う事はないんだから、
もう二度と後悔しないように
Aさんにできなかった分も、
Sさんには出来る全ての事をしてあげよう。」

という思いでした。

まぁ、Aさんが話に出てくる時点で
ありえない話なのかもしれませんが
私にとってどちらも大きな存在だったのです。

例えるなら、Sさんは私にとって、
明日も必ず昇る太陽みたいな人でした。

当たり前のようにそばにいて、
当たり前のように、暖かく私を照らしてくれました。

もちろん好きで付き合っている訳ですし、
その相手がそんな素敵な人であればなおさら、
幸せにしてあげたいと思わない方が
どうかしてるでしょう。

それでも、ふと1人になると、
時間の経過とともに、形を変え、
表情を変えながらも、

暗い夜道も照らしてくれる月の様に
Aさんもまた、当たり前に私の中にあったのです。

私は葛藤を抱えながら、
Sさんの暖かさに罪悪感をひた隠し、
その愛情に応えようとしていました。

気温30度以上でも長袖の彼女

そんな日々の中、私たちにまた
大きな試練がおとずれました。

私は彼女の服装に違和感を感じていました。

Sさんはどんなに暑い日でも私の前では
ずっと長袖でいることが多くなったのです。

「冷え性だし、日焼け対策してるだよ」
と彼女は笑っていました。

私はその笑顔を見て
「ふ~ん。女って大変だなぁ」
とその話を真に受けていました。

そして、ある夏の日。

私たちはほぼ毎日のように会っていましたが、
その日、用事があった私は、

「用事が済んだら連絡するね」

とだけSさんには伝えていました。

思いのほか早く用事が済んだ私は
Sさんに連絡を入れようと思ったものの、
携帯の充電が切れてしまったため
連絡せずに直接Sさんの家に向かいました。

ついでに彼女をびっくりさせようと、
こっそり部屋まで足音を立てずに
向かいました。

私の頭の中では、
ビックリしたSさんの顔と、
その後の笑顔が浮かんでいました。

そして、「ジャーン(∩´∀`)∩」
と部屋の扉を開けた私の目に映ったのは、
びっくりした彼女の顔でした。

しかし、その驚きは笑顔に変わることはなく、
私を見てポロポロと涙がこぼれていました。

その涙が零れ落ちた先にあるのは、
カミソリで傷つけた彼女の腕。

彼女がいつも長袖でいたのは
日焼け対策でもなんでもなく、
私にリストカットの跡を見せないため
だったのです。

彼女が手首を切る理由

傷の深さや、傷の位置を見れば、
死ぬつもりでやってないことが
わかりました。

しかし、「だからOK」とはなりません。

体を傷つけてでも紛らわさなければいけない
問題が何かしらあるからです。

そして、
自傷行為がクセになってしまうことも
私は知っていました。

赤い血が流れている傷。

かさぶたになっている傷。

深く切って紫色の跡が残った傷。

余白を傷で埋めるかのように傷つけた、
彼女の腕を見れば、もはやリストカットに
依存していることが私でさえわかりました。

「なにやってんだよ!」

と問い詰める私。

「ごめんなさい・・・」

とただ謝る彼女。

手首を切る原因は、

「ちょっと、昔の出来事を思い出して
辛くなってしまった」

ということでした。

彼女には、男性不信になった過去があって、
その辛さを明るい人柄で隠していました。

私はそれまでの付き合いの中で、
もちろんそのことを知っていましたし、
「これからは俺が守っていけば何も問題はない」
と思っていました。

もちろんそう簡単に割り切れたわけでは
ありませんが、私が彼女を笑顔にすることで、
彼女の傷も薄れると信じるしかありませんでした。

そんな思いを言葉だけでなく態度、行動で
示してきたつもりでした。

だからこそ、私は自分が情けなくなったのです。

100%他人を理解するのは難しくても、

ウソで笑っているのか、

本心からの笑顔を見せてくれているのか。

関係の深い恋人であれば、
さすがにわかります。

今思えばですが、
私が彼女を笑顔にしようとすることは
”彼女の笑顔を見ることで救われたい”
という私の笑顔だったのかもしれません。

そして、彼女の笑顔が増える度に、
私は彼女の傷が薄れてきたのだと
勘違いしていたのかもしれません。

笑顔を増やすことが出来たとしても、
それは彼女が1人でいる時の闇を
深くしただけじゃないだろうか。

自然と彼女が涙を流せる場所を
俺が奪っていたんじゃないか。

彼女の悲しみや恐怖を和らげる手段が
ただ代わっただけじゃないだろうか。

「二度と同じ事で傷つかないように彼女を守る。」

私は彼女の事を守るために必死でした。

しかし、辛い過去を思い出さないように
私が今まで触れずに来た過去に対して
彼女は1人で悩んできたのかもしれない・・・

そう考えると、私は本当に無力感を
感じました。

正直、そこから何を話したのか
覚えていません。

ただ、私に出来ることは、
彼女を守ること。

一人で苦しまないように、
そばにいること。

そして、やはり最後には
笑顔でいてほしかった。

私のエゴだったかもしれないけど、
彼女が笑うと本当にうれしかったのは
まぎれもない真実。

それから私は自分が出来ることは
行動で示そうと必死でした。

何が間違いで何が正解かもわからない。

しかし、考えても答えは出ません。

なら自分が出来ることをやるしかない。

それでいったんは自傷行為が
収まったかのように思いました。

普通の幸せなカップルに戻りたい

でも実際は腕の傷が減っただけで
腕だとバレやすいから足を傷つけたり。

それでも自傷行為は徐々に減っていきましたが
再発するたびに私は無力感に苛まれました。

理由をきいても「何でもない」
私が原因かと尋ねても「あなたは悪くない」
何かあったのか聞いても「何もないってば」

・・・最後の方は、
そんな事ばかりが増えていました。

彼女はもちろん辛いのですが、
そんな状況に私も正直疲れ始めていました。

「数か月前までは、いつも楽しかったのにな」

「恋愛ってこんなに辛くなるものだったっけ?」

「普通のカップルはせいぜい口喧嘩だよな」

前のように普通のカップルみたいな
「普通の幸せ」が欲しい・・・

「彼女を見捨てるのか」とか、
「冷たい」「最低だ」と思われても、
私の本音はそんな感じでした。

「ここまで頑張ったつもりだけど
結局俺って無力なんだな」

彼女と普通の幸せを築きたい思いと、
現実のギャップはあまりに大きく、

”好きになればなるほど自分が辛くなる”
そんな恋愛になっていました。

もちろん、いつもそんな暗い気分
だったわけではありせん。

会っていれば普通に笑いますし、
楽しいのです。

しかし、ちょっとしたことで
喧嘩が増えたのも事実で、
そのたびに彼女が自分を傷つけると

「普通の恋愛がしたい」
と考える自分に気づき、
私は自己嫌悪に陥りました。

正直、お互いの努力もむなしく、
最後の方はそんな感じでした。

そして、付き合って3年が過ぎた冬の朝、
Sさんから届いた別れのメール。

そこには今までの彼女の思いが
淡々と書かれていました。

「私をとても大切にしてくれて
いるのは伝わっているし、

こんなに大事にしてもらったこと
なんてなかった。

でももうこれ以上、
私以外の人を思うあなたのそばには
いられない。」

彼女は私がAさんへの未練があることに
気づいていたんですね。

私はその瞬間、一気に顔から
血の気が引いていくのがわかりました。

「俺がAさんを忘れていない事を
知りながらも今まで一緒に
いてくれたのか・・・」

非常に滑稽ですが、彼女が
自分で自分を傷つける理由を、
別れのメールが届くまで
私は気づけませんでした。

私はSさんは太陽のような人だと
思っていました。

いつも明るい笑顔で私のそばに
いてくれたからです。

でも、太陽って眩し過ぎて
肉眼で直視できませんよね。

彼女がどんな気持ちで
私に接してくれていたのか。

どんな思いに耐えて、
暖かくそばにいてくれたのか。

本当は太陽はどんな顔をして、
私を照らしていたのか。

愚かなことに、私にはそれが
見えていませんでした。

「誰よりも自分を理解してくれて
大切にしてくれる人を傷つけて、
自分は何をやっていたのか」

それでも私のSさんに対する思いに
ウソはありませんでした。

「せめて話をさせてほしい・・・」

そう思っても、もう連絡はつきませんでした。

これが2つ目の大きな失恋です。

ここから私は人生から
転げ落ちていくことになります。

 

「第三章:絶望時代」はこちら